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詩人、野口雨情

證城寺の狸囃子

初出誌 : 「金の星」 大正14年1月
付曲 : 中山晋平


證、證、證城寺
證城寺の庭は
ツ、ツ、月夜だ
皆出て来い来い来い
己等(おいら)の友達ア
ぽんぽこぽんのぽん

負けるな、負けるな
和尚さんに負けるな
来い、来い、来い来い来
皆(みんな)出て来い来い来い

證、證、證城寺
證城寺の萩は
ツ、ツ、月夜に花盛り
己等の友達ア
ぽんぽこぽんのぽん
北茨城市民ふれあいセンター正面入口壁面の画像
北茨城市民ふれあいセンター正面入口壁面


雨情のユーモアに溢れた童心の詩に,中山晋平のリズミカルな付曲により発表され、この歌が広まると、モデルとなった證誠寺の住職から「不謹慎である」との抗議を受けました。雨情は「證誠寺」ではなく、「證城寺」であるとして抗議をかわしたということですが、歌が流行するとともに、木更津のこの寺は有名になり、「證城寺の狸囃」の寺として参拝者が増えていきました。昭和31年には、境内に雨情直筆の歌詞一節と晋平の楽譜の一節を刻んだ「狸ばやし童謡碑」が建立されています。

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