詩人、野口雨情

狐の堤灯

初出誌 : 「金の星」 大正15年3月
付曲 : 山田耕作


狐の堤灯 ポウ

ポウポウ狐の
堤灯行列 ポウ

陸(おか)は万作だ
天からお金が降って来る

浜は大漁だ
海からお金が湧いて来る

狐の堤灯 ポウ

ポウポウ狐の
堤灯行列 ポウ


狐の提灯は、暗夜、山野に見える怪火、鬼火、燐火などのことで、狐火の多い蔵は大漁万作の前兆であるという東北地方の口承。

一覧に戻る