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詩人、野口雨情

青い眼の人形

初出誌 : 「金の船」 大正10年12月
付曲 : 本居長世


青い眼をした
お人形は
アメリカ生れのセルロイド

日本の港へ
ついたとき
一杯涙を
うかべてた

「わたしは言葉が
わからない
迷ひ子になつたら
なんとせう」

やさしい日本の
嬢ちやんよ
仲よく遊んでやつとくれ


この曲は、本居長世と三人の娘たちによって全国に広がり、大正12年のアメリカでの演奏旅行でも歌われました。
発表時には、「青い目の人形」でしたが童謡集に収録の際「目」が「眼」に変更されました。
昭和2年、日米親善の証として、約13,000体の西洋人形が、日本の幼稚園、小学校に贈られ、お礼として日本人形58体がアメリカに贈られています。しかし、太平洋戦争の影響で、人形の多くが失われました。人形歓迎会で歌われたこの歌には、異国の人形への優しさや、思いやりが感じられます。

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